話すスキルと聞くスキル

2010.01.03 Sunday 17:57
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    今日は、沖縄のデザイナーNさんが私の自宅に遊びに来てくれました。
    Nさんは普段は沖縄で仕事をしているので、連絡はいつもは電話かSkypeです。
    それでもこちらが半分、あるいは3割ほど説明するとあとは色々なことを考えて自分のベストだと思う意見を言ってくれる方なのでとても話が通じやすいのです。

    私が感じるのは、Nさんはデザイナーという仕事を通して『まだ形になっていない相手のもやもやとしたイメージを少しずつ明確に、それも客観的に絵に描いていくことができる人』だということです。
    別の言い方で言うと、相手が気付いていない潜在的部分にある考えやニーズを聞き出すことができる人なのです。
    こういうことが自然にできるようになるには、相当のスキルと経験が必要だと思います。


    ビジネスにおいても、最終的には人と人とのつながりです。
    そのためにはそれなりのコミュニケーション能力は絶対に身につける必要があります。
    サラリーマンになって最初に学ぶビジネスマナーでは、挨拶や名刺の受け渡しなどを覚えますが、これらは最低限であっていわばルールのようなものです。
    コミュニケーションとしてはその応用が必要となってきます。

    SEやプログラマにとって、相手から情報を得ること、自分の考えを説明することは必須であり、こういうスキルは一般の人よりも高くなければならないと思います。
    よく「人と会話ができない人はプログラマにしかなれない」というような言葉を耳にします。
    私は少し違う意見をもっています。
    私なら「人と会話ができない人はプログラマにはなれず、コーダーにしかなれない」と言います。

    人と会話ができない人が果たしてプログラマとしてまともな仕事ができるでしょうか?
    私はまず、ビジネスには使えない人だと思います。
    もしそういう人でも「プログラマとしては十分できる」と思っている人は、恐らく自己中心的で、趣味の世界から抜け出しきれないのだと思います。
    自分に自信のある方ほどこの傾向が強く、「資格なんてなくても仕事上では十分」と言って勉強を怠ったり、中途半端なプログラムを沢山つくっては飽きてまた別のことをしているなんてことが多いように思います。


    話は戻って、Nさんとはとても話が通じやすく思います。
    が、私もここ1年ぐらいはお客様から「目面さんは今まであったどんなSEよりも話が早い」と言ってくれます。
    ただ単に嬉しいなぁと思うだけでなく、それは一体どういうことなのかを深く掘り下げてみた結果、分かってきたことがあります。
    それは、私もNさんも『目的や結果(成果)が出るまでの全ての工程が見えている』ということです。
    目的が見えていて、いつどういう情報が必要で、それまでにどんな課題や、クリアしなくてはならない問題があるかという情報が全て経験として頭の中にインプットされているということです。
    プロジェクトを起こすときに、マスタースケジュールを作成し、次に業務フローやWBSなどでやるべき仕事を洗い出していき、設計、開発、試験、運用と進めていく内容が全て把握できているからなのです。


    一人だけで仕事をずっと進めてきた人の場合は、スケジュールを作成しなかったり、WBSも一切考えずに適当に進める人も多いようです。
    よく聞く理由には「規模が小さいから」とか「仕様がよく変化するから」といってたりしますが、こういうことを何度繰り返しても、きちんと話をできるようにならないと思います。
    それは『思いつき』で仕事をしているからです。
    ビジネスにおいては、PDCAサイクルを意識することでその製品やプロジェクトの精度や内容が向上します。
    PDCAは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)と言うように、Planがいい加減だと結果としてCheckができません。
    仕様書が無いのにテストをしているのと同じです。結果としてDoのみとなってしまい、次の改善ができないのです。


    話すスキルや聞くスキルの内容とPDCAと関係が無いように感じるかもしれませんが、PDCAを実践できない人に会話ができない人が多いというように感じているからです。

    PDCAはなぜか日本では新入社員には教えていないことが多いようです。また、中堅社員にも教育していないことも多いようで、これらの知識が現場の仕事で勝手に知識として盗んで身につけるものと考えているようです。
    その為、自己流のやり方が増えてしまい、中堅社員が大変苦労することになります。

    管理職の仕事は売上や予算、実績、利益という分野においてPDCAそのものなのです。
    PDCAを当たり前のように身につけていないと、管理職にはなれないのです。
    そしてPDCAを実践するには、それらの内容を部下やメンバーと充分に共有し、目的を失わないよう何度も会話しながら実行して結果を出し、評価をしてそれらの問題点を共有し、改善に向けてみんなで力を合わせてゆく。

    人と一緒に仕事をするということは、たとえそれが部下のように目下であっても、きちんと理解させなければなりません。
    もしかしたら、部下がそのやり方を気に入らず、不満をもったまま仕事をしているかもしれないとうまくいきません。それなりに納得させる必要があります。
    逆に部下の不満が一体何なのかも含め上司は聞きとる必要もあり、部下もそういう機会があればうまく伝える必要がでてきます。
    押さえつけするだけではなく、色々な意見を聞きとる意味での会議をちゃんと運営することも大事です。
    話す方もただ「イヤ」だけではなく、なぜ嫌なのかを説明する必要もでてきます。
    このように、目的を同じにしたメンバーは、上下関係は無く、役割上の体制で動くことになります。年齢や役割の上下関係による言葉づかいなどは論外として、人と会話をすることがとても大事なのです。


    こういう会話ができるチームは、必ずそれなりの成果を上げることができます。
    また、ほとんどのメンバーが「またこのチームで仕事をしたい」と感じます。

    これがうまくいっていないプロジェクトがある場合、以下の点を注意してみるとよいと思います。
    ・管理者がPDCAを実践しているか?
    ・PDCAの目的をメンバー全員に共有し、理解してもらっているか?
    ・メンバー全員がプロジェクトの最終目的、現時点の目的を理解し、実践できているか?
    ・いいたい事が言える環境、それを全員が聞いて理解・フォローができる環境があるか?


    逆にこういう人がいるときは何らかの改善が必要という点もあげておきます。
    ・自分の思っていることをうまく伝えられないという人がいる。
    ・自分は説明したつもりでも相手に伝えられないという人がいる。
    ・相手の話を聞くのが下手という人がいる。
    ・話の途中で話題を変えてしまう人がいる。
    ・相手の話の腰を折る人がいる。
    ・思いつきで毎回言っている事がコロコロ変わる人がいる。
    ・自分の立場を守る為に嘘や不利益な話をする人がいる。
    ・結局何が言いたいかわからない人がいる。
    ・すぐに怒鳴る人がいる。
    ・暴言や圧力をかける言葉で相手をだまらせようとする人がいる。


    こういうことを気をつけている会社は、訪問してもとても気持ちがいいです。
    逆に、実践できていない会社は、入ればすぐに分かります。 若い人に悪影響を与えないよう、できるSE、できるプログラマが実践できていない場合は、早急に対策をするべきだと思います。

    今までこれで大丈夫だから、これからもこのままでいいというのではなく、より良く会社を、チームを良くしていく為のコミュニケーション力を高めていきましょう!

    category:SEとして | by:comments(0) | -
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