社内の状況をよく観察することも大事

2010.05.12 Wednesday 08:47
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    最近、別の会社の友人が、いつ電話しても忙しそう(というか大変そう)です。
    全く余裕がないというか、電話でもわかる追いつめられた状況が伝わってきます。

    まぁ、友人なので愚痴をこぼして辛さを出しているだけかもしれませんが、これは会社にとっては重大なマイナス要素です。

    仕事を依頼する側からすると、追いつめられている状況に置かれた人には仕事は出したくないという思いがあるものです。
    個人的な担当者が外に対して「自分は大変だ」という状況が見えているということは、仕事が一部の担当者に偏っていることを示します。
    こういう状況は、担当者が自信過剰になっている場合がほとんどです。
    「自分しかできない」、「他の人の尻ふきをしないといけない」、「このぐらいやらないと利益がでない」などという気持ちでいっぱいなのです。

    で、こういう状況が長く続くとどうなるか。。
    半数ぐらいのひとが会社を辞めたり、体を壊したりする状況をたくさんみてきました。

    こういう状況で、会社のトップや上司はその担当者をどう評価するでしょう?

    「あいつが勝手に自分で自分の仕事を増やしている」とか「もっと利益率を上げてくれれば。。」
    という声もよく聞きます。
    このように私のところには、トップから相談を受けることもあります。

    本人に会うと大抵の場合、「超まじめ」、「知識より経験」、「頑固者」、「現場主義」という方が多いです。
    気をつけないといけないのは、こういう人には部下をつけてはいけないということです。

    というのはこういう思考回路の人は基本的に職人気質で、自分が最高で自分が誰からも頼られるということに重点を置いています。
    お客様に対してもとても評判もよく、やらなくてもよい仕事までやっても苦にならないのです。
    別の角度から言うと、お金より名誉ということです。
    「いい仕事をすればお金はあとから付いてくる」
    ということで今まであまり不自由をしたことがないのです。

    こういう人が中間管理職になった場合、まず発生するのが利益意識の欠如です。
    自分にどのくらい経費がかかっていて、どれくらい稼がないといけないとか、部下の経費はいくらだとかを意識させようと上司はさせます。
    すると、今までやっていた経験を生かすことができないし、お客様に対してもうまく話しができなくなり、変なところで遠慮したり、会社に言わずに自分が個人的に何とかするという方法で逃げてしまいがちです。
    なぜなら彼らは、途中からの交渉ができないからです。
    こうなると、会社に対しては「うまく順調に行っている」と報告していても、実は電話で聞いている口約束が山ほどある場合も少なくありません。

    担当者が過労で入院した場合などは、大抵こういう口約束が多く「○○さんがこれならすぐにやっときます」って言ってたというような話とか、「このぐらいは無料でやります」と言っていたということもよく聞きます。
    そうして一旦その口約束が期日を過ぎて後手に回ると、弱みを握られたようにお客様のほうが強くなって次から次へ仕事が増えてゆくということになりかねないのです。

    少しでも心当たりがある会社では、まず体制を考えましょう。
    「年齢がこのぐらいなら管理はできる」などではなく、職人は職人の鏡になるものであって、会社の経営者にはなれないのです。

    部下とぶっちゃけ話ができる環境を作り、「なぜできないのか」を部下に考えさせるのではなく、「こういう仕事だからできると思っている」ということをきちんと部下に説明しましょう。
    当たり前と思っていることがとても苦痛な部下もいます。
    使い捨てではない人材であればあるほど、その人がどういう仕事のスタイルでいけば幸せなのかを考えていく必要があるでしょう。

    また、全く別の角度から見ると、こういう職人の人は社員ではなく「別の会社」を作らせることも1つの作戦です。
    この場合、交渉という面や利益などについては全て自分の采配でできるようになります。
    事実上は子会社のような位置づけであっても、独立採算で「自分が社長」になることはとても意味があります。
    よくこういう話をすると「彼には社長は無理」と言い切る方も多くいるようですが、そういう方ほど部下のことを理解していない人が多いようです。
    会社がどうなれば成功か?という物差しはそれぞれ違います。
    数人の会社で、給料が少なめでも社員が幸せであればよいという方もいれば、毎年10%以上の成長がないと意味がないという方まで様々です。

    力は十分あるのに、うまく能力が生かせてあげることができないと考えている方はこういう極端な方法も考えるとよいと思います。

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